NICOのブログ(仮)

NICO(@fabrics225)がなんかいろいろ書くブログです。正式なタイトルはそのうち決めます。

引っかかる

もういつの話だったかは覚えていないけれど、普段よく行くコンビニで買い物をしていた時、店員さんに煙草を注文する客がいた。

 

僕は煙草を吸わないので実際に店頭で購入した事はないのだが、大体こういう時、レジカウンターを挟んで店員側の棚には様々なデザインに彩られたパッケージが整然と並べられていて、それぞれの銘柄に番号が割り振られている。その中から欲しい銘柄に割り振られた番号を言って取って貰ってお会計、というのがおそらく大まかな流れだ。多分。

 

その客も例に漏れず、欲しい銘柄に沿った番号を告げるのだが、その時の言い方が「○○番!」と、ぶっきらぼうを通り越して、ちょっとキレ散らかしてるんじゃないかとすら思えるトーンだったのだ。

 

だからと言ってそこから何か店員さんとトラブルがあったわけではなく、普通にお会計を済ませてその客は店を出て行ったのだが、僕はその時の「○○番!」という声のトーンがすごく引っかかってしまった。

 

なぜあの客は、あの言い方で注文したのだろうか。

 

時間がなくて焦っていたのか、ものすごく横柄な人なのか、元々ただ声が大きいだけの誤解されやすい人なのか、その店員さんの事が苦手だったのか、シンプルに早く煙草が吸いたいだけだったのか。

 

直接会って話をしたわけでも何でもないので真相なんて分からないし、そもそも自分が言われた訳でもないので絶対に気にする事など何もないのだけど、「あんな言い方しなくても良いんじゃないかな?」と思ってそれがしばらくの間心に引っかかってしまった。

 

 

「そんな言い方や態度、しなくちゃダメなのかな?」と思ってしまう事は本当に良くある。

 

会社の先輩社員だったり、店員だったり客だったり、有名人を我が物顔でボロクソ言うネット民だったり、立場は様々だけれど、日々生活していく上で、そのちょっとしたモヤモヤが1つあると、すごく自分の中で悪い意味で印象に残ってしまう。

 

もちろん自分も過去に一度もそういう風な物言いをした事がないかと言われたら、それは恥ずかしながらないのだけど、元々あまり怒る方の人間でもなく、できれば波風を立てずに生きていきたいと思っているので、そうした人達の物言いや態度を見てしまうと、「言葉ってそんなに選べないものかな?」と妙に気になってしまう。

 

中には衝動的に言ってしまう人もいるのだろうけど、多分普段から頭の奥底にそういう言葉がストックされている恐ろしい部分がないと、口を突いて出る事はないんじゃないかと思う。

 

誰を、何をどう思うかは人の勝手だけれど、誰かに向けた言葉や言い方に対して自分自身が鈍感になってしまうのは、やっぱりそんなに良くはないんじゃないかと思っている。敏感すぎるのもそれはそれで考え物だと思うけれど。

 

なるべくなら、そういう意味で言葉や言い方を選べない人とは正直関わりたくはない。どこかで発したその一言ですごく嫌な思いをしてしまうからだ。

 

そんな事を思いながら、僕は寝る前にそっと苦手な人を1人ミュートする。