NICOのブログ(仮)

NICO(@fabrics225)がなんかいろいろ書くブログです。正式なタイトルはそのうち決めます。

夜は忙しい

カテゴリーをつける、という事を覚えた。

てことで、前回の続き。

 

祖父母の家で2週間を過ごした夏休みから約1年半後、僕を含めた家族は、それまで住んでいたアパートを離れ、祖父母や親戚が住む地域に引っ越すこととなった。

 

物理的距離がとんでもなく近くなった事により、親戚付き合いも大きく増え、家族共々近場の買い物や小旅行に行くことも多くなった。僕自身も程なくして高校生になるのだが、それはそれは小さい頃と変わらず大切に可愛がってもらった。

 

そんなある日、とりわけ僕を可愛がってくれる叔父から譲り受ける形で、小型の無線機のようなフォルムのラジオを手に入れた。

当時はまだiPhoneすらギリギリ無かったような世界(だったはず)なので、乾電池2本で動き、自分で調整して周波数を合わせるスタイルの、まさしくザ・ラジオと言えるようなものだった。

 

引っ越した先はその地理の特性上、電波がやや入りづらかった。もっと言えば、国道に面した場所に住んでいたため、車の通りが多いとノイズが増える。そのため、パーソナリティが何を言ったか、曲の歌詞が何だったか聴き逃すことも度々あった。

 

そして、当たり前の事だが、一度聴くチャンスを逃すと、後から聴くことが出来ない。

今でこそアーカイブとか、タイムフリー機能が充実しているのだが、そういうシステムに慣れた今考えると、これらは本当に不便で、だからこそそれがこのスタイルでしか得られない味なんだろうなとも思う。

 

この頃から僕は少しずつ音楽を聴くようになる。そして、その中でも特に大好きなBUMP OF CHICKENをきっかけとして、(当時から好きな堀北真希新垣結衣がレギュラーコーナーを持っていた、というのも目当てだったが)「SCHOOL OF LOCK!」という現在でも続く10代向けのラジオ番組を聴くようになった。

そして、この番組で「出会った」アーティストも多く、いろいろな人たちのいろいろな曲が、様々な形や色の世界を聴かせてくれた。フジファブリックに出会った時の気持ちなんて、きっと死ぬまで忘れないと思う。

 

 

やがてそんな学生だった自分も就職し、それまでとは少し違うサイクルで生活をするようになる。

平日は朝〜夕方までの仕事に加えて、週が変われば夕方〜深夜まで仕事。そういう生活をしていると、ラジオを聴く時間も自然と深夜に変わっていく。

 

そうして気がつけば、基本的に仕事のない土曜の深夜は「オードリーのオールナイトニッポン」を聴くことがルーティーンとなった。

いつから聴き始めたかは正確には覚えていないが、多分10年ぐらいにはなるんじゃないかと思う。そのわりには覚えてないくだりも多いけれど、「リトルトゥース」(リスナーの総称)としては結構長い方のはずだ。

しかし、使っていた小型の無線機みたいなラジオは故障で使えなくなってしまい、スマホを使って聴く、というやり方にシフトする事になった。

地方に住んでいる事もあって、全国ネットの番組は聴けるが、radikoのプレミアム会員になるまでは他のそれっぽいアプリでなんとか関東圏の番組を聴いていた。このあたりで好きなバンドにパスピエ赤い公園あたりが増えたこともあって、彼らの冠番組を聴くのは自然なことだった。そして大体同じ時期にやっていたアルコ&ピースのラジオをリアルタイムで聴いていなかったことを後に僕は悔やむことになるが、それはそれとして。

 

好きで聴いていた番組の大体が半年〜数年のうちに終わってしまったのと、一時期の仕事の忙しさが重なって、もはや生活習慣になったオードリーと、時間帯が上がって地方でも聴きやすくなった三四郎(後に降格するのだけど)など一部を除いては、少しばかりラジオから遠ざかっていた。

 

しかしその忙しい時期が終わり、さらにご時世が変わった事で時間が空くようになり、radikoのプレミアム会員に入ったことでラジオを聴く頻度は飛躍的に増えた。これまで聴けていなかった中で興味のある番組をひたすらチェックし、リアルタイムが無理なら休みの日にゆっくり後から聴くようになった。これは今でも続いており、一週間の楽しみを増やすことが出来た。本当に便利な時代になったな、と思う。

 

ただ、そうしていく中で、番組で名前が出たりだとか、楽曲が流れたり、パーソナリティにゆかりがあったりとか様々なきっかけで好きになった人やグループがどんどん増えていった。

そしてそれを全部追いかけようとしたら時間が足りなくなって、全然カバーできずに泣く泣く普段聴く番組から削ったものも多くなってしまった。

 

本当に困ったものだな、と思う。